健康について

糖尿病治療の病院選びと入院する場合について


糖尿病の治療は、主に内分泌科によって行います。どの病院でも関連した科目があれば、治療を受け付ける場合もありますが、糖尿病に関する高い知識を持った専門医や、生活習慣の改善方法をアドバイスできるチームによる適切な治療や助言が望まれます。このため、糖尿病治療に明るい専門医が所属する病院を選択する必要があります。


例えば、糖尿病薬は多数存在するうえ、インスリンの分泌を促したり、血糖値の上昇を抑えるなど効能によって更に分類されます。現在も新しい薬剤の開発が進められている分野でもあり、海外から輸入され承認される新しい薬剤もあります。これらの薬剤の中から、患者の負担にならないよう年齢や性別、生活習慣の違いを見極め、最善の物を選択し処方することが望まれるため、十分な経験と知識を必要とします。


該当する医療機関は、かかりつけの病院で紹介してもらうことが可能なほか、日本医療・健康情報研究所が行っている事業活動のうち、糖尿病ネットワークのサイトでも地域ごとに検索することができます。


該当医療機関の多くは、進行している糖尿病患者のための教育入院を実践しています。教育入院は約2週間から3週間程度が一般的で、入院中に食事療法や運動、日常生活の改善方法や合併症の怖さなど、知識や対処法についてしっかりと教わることができます。家族と同居している患者の場合は、食事療法その他について家族も一緒に教わることができ、病院と家庭が一体となった治療を進めることができるようになっています。


糖尿病を患うことで最も注意すべきは、合併症です。しかし、患ったとしても暫くは自覚症状が無いため、軽く考えてしまいがちで、いつの間にか食事療法等をやめてしまう人は少なくありません。このため、高い知識を持った専門医の所属する医療機関に通院し、教育入院等により糖尿病の怖さや正しい生活の仕方を知ることが、悪化させないこと、合併症を発症しないことへの近道となります。


入院する場合


糖尿病治療で、通院だけでは治療が不十分の場合入院治療が行われます。糖尿病治療の入院には、3種類あります。検査入院、教育入院、通常の入院です。患者の糖尿病の状態によって、入院の種類が変わります。それぞれの入院にかかる期間と費用をご説明します。


検査入院とは、糖尿病の他に合併症など身体の異常がないか検査する入院です。通院では検査できない、ケトン体や心電図検査、眼底検査、腹部や足の検査などが行われます。3日から4日間での入院が一般的です。入院にかかる費用は3万円から4万円が中心です。


教育入院とは、検査に加え、糖尿病について勉強して、今後はどのような治療を進めていくかを医師と決める入院です。食事療法や運動療法、薬物療法のやり方を徹底的に学びます。入院をして学ぶことで、今までの生活習慣を改めることができます。


ビデオを見ての糖尿病の勉強や、栄養士からの栄養指導、看護師と一緒に運動を実際にやってみる運動の指導と様々な指導を受けることができます。入院することで規則正しい生活に戻すこともできます。入院期間は病院によって違いますが、1週間から2週間程度の病院が多いです。入院にかかる費用は10万円から15万円ほどです。


通常の入院は、糖尿病が進んでおり、合併症もひきおこしてしまっている場合の入院です。検査入院や教育入院の内容に加えて、合併症で悪くなってしまった部分の治療も行われます。血糖値のコントロール状況、合併症の内容や、進行度によって治療が変わるので入院の期間は変わります。多くの場合約1か月の入院になることが多いです。入院期間によって費用は大きく変わりますが、1か月で30万円ほどの費用がかかります。


また忙しくて長く入院できないという患者さんには、病院によって区切って入院、または週末だけ入院という病院もありますので、どうしてもという方は調べてから病院に相談することをおすすめします。また、長い期間の入院になってもお金が無いという方も、高額医療費制度で費用の負担が減ることや、お金が戻ってくることもあります。入院前に、病院と細かく相談しておくと安心です。