健康について

インスリンの役割とは?血糖値との関係性


インスリンは、すい臓から分泌されているホルモンです。このホルモンは「血糖値を下げる」役割をしています。では血糖値を下げるとはどういうことなのでしょうか。


人間は食事をすると、胃や腸など消化器の働きによって必要な栄養分を体に吸収していきます。血糖とは体の細胞が正常に働くために不可欠な重要な栄養源です。食後は消化された糖が血管内に溶け出していきます。食後に血糖値が上がるのはこのためです。


しかしこの溶け出した糖はそのままでは細胞に取り込まれることなく永遠に血管からただ全身を回るだけの存在になってしまいます。それでは細胞は正常に働くことができず、身体に重篤な症状をもたらします。いわゆる「低血糖」の状態とは、細胞に糖がいきわたっていない状態といえるでしょう。


そこでこの血管内の糖を各細胞に届ける役割をするのがインスリンです。血管内を巡っている糖を細胞に取り込む仕事をする=血糖値を下げるという事です。インスリンが正常に分泌されることによって私たちは低血糖に陥ることなく生活ができるのです。


私たちの体の中で血糖値を下げるホルモンというのは、インスリン以外に存在しません。これは人体の進化のスピードが外見に比べ、内面のほうが遅いからだと考えられています。現在の裕福な地域の暮らしのように、毎食満足に食事ができるのであれば、血糖値を下げるホルモンはもっとたくさんあってもいいのでしょうが、残念ながらヒトの体の中身は未だに少ない食事をしていたころの名残が強く残っているようです。めったに食事することがなければインスリンのようなホルモンも頻繁に分泌される必要もないからでしょう。


しかし、飽食の現代において血糖値を下げる役割のあるホルモンがインスリンだけというのは、それだけそのホルモンを分泌する器官(つまりすい臓)に負担をかけることにつながります。2型糖尿病とは、インスリンの分泌に疲れてしまったすい臓が分泌をやめてしまった病気です。インスリンとは人体にとって欠かすことできない大変重要な役割を担っているホルモンなのです。