健康について

早朝高血圧とはどんなタイプの高血圧なの?


日本人に多い高血圧は、軽く見ていると危険です。高血圧を放置していると、動脈硬化が進み、様々な合併症を引き起こす危険があります。動脈硬化になると、血管が脆くなり、血液の流れが悪くなります。血液の流れが悪くなると、様々な臓器に影響が出てくるのです。


脳出血は、硬化した脳の細動脈に圧力がかかり、血管が破裂して起こります。脳梗塞は、動脈硬化によって狭くなったうえに、血液の塊ができて血管が詰まることで起きます。高血圧が続くと、心臓は血液をどんどん送り出し、大きくなります。


高血圧によって、血管が狭くなって血液の流れが悪くなると、酸素が行き渡らなくなり、心筋梗塞や狭心症のリスクが高くなります。高血圧だと診断された場合、まず気を付けるのが食事です。軽症の場合であれば、食事療法と運動療法を併せて行えば、早く改善することも多いです。


食塩を取りすぎると血圧が上昇するので、1日6g未満に抑えるように心がける必要があります。加工食品には、塩分が多く含まれているものが多いので、気をつけた方がいいです。血液は、1日中安定しているわけではなく、様々な理由により、高くなったり低くなったりします。通常は、寝ている間の血圧は低く、起きた後は、ゆっくりと上昇していきます。


しかし、高血圧の患者の中には、朝の血圧が特に高くなる患者がいます。このような症状は、早朝高血圧と呼ばれ、脳卒中や心筋梗塞などを発症する引き金となる可能性があります。早朝高血圧は、家庭での朝の血圧測定によって、自分で見つけることができます。測定は、起床後1時間以内に行います。


正しく血圧を測定するには、朝食前の排尿後に測ります。降圧薬の作用が短くて、朝まで効いていない場合は、長時間効果が持続する降圧薬に切り替えます。


また、1日1回、朝に薬を飲んでいた人は、夜飲むようにします。血圧が高くなっても、自覚症状がない人は多いです。糖尿病を合併していると、心血管病のリスクが高くなるので、注意が必要です。


高血圧の基準について


高血圧の新基準は、日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2009」が示すものですが、成人における血圧値の分類(mmHg)ということで、収縮期血圧(最高)と拡張期血圧(最低)の数値で示されています。通常、高い数値と低い数値を言われるものです。


分類で至適血圧と言われるのは、最高血圧が120以下でかつ最低血圧が80以下となっており、正常血圧は同様の見方で130以下かつ85以下となっています。この二つの分類の中に入っていれば、血圧に関しては問題ないということができます。次の分類は正常高値血圧というもので、高い方が130から139、または低い方が85から89で、どちらか一方がこの数値であれば、この分類に入るというものです。


次の分類は高血圧ということですが、1度から3度まであり、それぞれの数値は正常高値血圧と同じ見方になりますが、140から159または90から99、160から179または100から109、180以上または110以上となっています。
もう一つ、孤立性収縮期高血圧という分類がありますが、それは高い方が140以上でかつ低い方は90未満というケースです。動脈硬化の進んだ高齢者に見られるパターンです。


脳卒中や心筋梗塞の危険性という面では、至適血圧であればほぼ大丈夫ですが、正常血圧でも油断は禁物であり、正常高値血圧よりも高くなると危険性が高まるので日頃の注意が必要です。高血圧分類に入る人は、一度医師を訪問し、治療などに関する相談をしておく方がいいでしょう。


家庭で測定する場合は、医療機関での測定よりも通常は低い数値が出るので、135、85以上は高血圧、125、80以上は正常高値血圧と判断されます。その想定方法ですが、椅子に座って正しい姿勢を保つこと、圧迫帯と心臓の位置が同じくらいになること、トイレを我慢するようなときでないこと、食事や運動の後ならば30分位時間を置くこと、お風呂上りや飲酒後は参考にならないことなどに注意が必要です。"