健康について

肝機能障害の3つの合併症について


肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ症状が進行していても自覚症状が出にくくたまたま行った血液検査などで肝機能障害が見つかることがあります。肝機能障害をそのままにすると肝臓ガンや肝炎、肝硬変に進行する恐れがあり合併症を引き起こすこともあります。代表的なものは3つあります。


一つ目には肝性糖尿病があります。肝硬変等で肝細胞が減少し血糖値のコントロールがうまくいかなくなるため食後に高血糖な状態になってしまいます。喉が渇く、トイレの回数が増える等の症状があります。高カロリーな食事を避けるといったカロリー制限が必要です。


二つ目は重度な合併症には肝腎症候群があります。肝硬変等で肝機能が低下すると全身の血流が悪くなり腎臓への血液供給が不足すると腎臓は血液量を減らして尿の排泄を抑えようとするので尿浸透圧が高くなりお腹に腹水と呼ばれる体液が溜まっていきます。治療法は特効薬はなく水やタンパク質、ナトリウムを制限しながら肝機能が回復するのを待ちます。以前は腹水をお腹に針を刺して抜いていましたが感染症を引き起こす場合もあるので現在ではあまり行われてはいません。肝機能が回復すればほとんどの場合腎臓も回復するようです。肝機能が回復しない場合には肝臓移植が必要です。


三つめは門脈圧亢進症です。門脈は肝臓にある大きな血管で小腸から栄養分を運んで来たりする大事な血管です。その血圧が上昇する事で引き起こされる合併症の総称を門脈圧亢進症とよんでいます。門脈の圧が上がると血液が正常に肝臓に流れていかず本来なら肝臓で取り除かれる血液中のアンモニアや毒素がそのまま体内を巡ってしまいます。


脳に届いた場合、肝性脳症といった神経障害を起こし錯乱、眠気、昏睡といった症状が現れます。アンモニアを減らすための投薬が必要です。胃や食道に流れると静脈が拡張し静脈瘤ができてしまいます。破裂して出血する前に内視鏡で薬剤を注入したり静脈瘤をしばる治療法を行います。